皆さんこんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。 冬のゴルフの仕度はお済みですか? 皆さんは、どのような準備をして冬のゴルフに備えていますか?
冬のゴルフはからだにとって危険なことがいっぱい潜んでいます。 特に寒さは体温を奪い、からだの機能が順調に働くことができなくなります。 冷え症の方にとっては、この時期のゴルフはあまり楽しむことのできない状況を作っているようですね。また気温の低さや冷たい風が、けがや病気の原因にもなっているようです。
この時期、ゴルファーからよく聞くけがの中に次のようなことがあります。 「いきなりスイングをしたら、腰に痛みを感じた。」 「打ったボールを捜そうと急に走ったら、ふくらはぎを肉離れしてしまった。」 「準備運動の際、反動をつけてアキレス腱を伸ばそうとしたら痛くなった。」 実際、私の治療院にもこのような内容で来院される方が多くなってきています。 その原因は、寒さによって筋肉が硬くなることで、筋肉や関節の柔軟性がなくなり、からだを急に動かすことによってケガに通じることがほとんどのようです。
寒さによっての問題は、けがだけではありません。 病気にも注意が必要です。 寒さによって筋肉が硬くなるのと同じように、血管も「ギュー」と収縮します。 血管が収縮することで血圧が高くなり、もし普段から血圧の高い方がこのような状況で、スイングの際「思いっきり息む」と、血管が破れて『脳出血』を起こしたりする原因にもなるでしょう。 また血管が狭くなって血液の循環が悪くなり、血管が詰まって『脳梗塞』や『心筋梗塞』の原因につながることもあるようです。 高齢者の方の中には、風邪などの症状(咳)がひどくなり肺炎を起こすこともあります。
このような状況を解消するには、体温や筋温を上げて、暖かさを持続させることが必要になります。寒さは時間が経つとまたやってきます。そのため保温が必要なのです。
暖かさを保つには、身に纏うものが真価を発揮するでしょう。 しかしゴルフのスイングの邪魔にならないようなものを用意することが必要です。 手、頭、耳、首、上体、脚、ふくらはぎ、足先の保温のために次のようなものを用意してはいかがですか。
◆『手』は手袋で保温 打つ時のグローブとは違い、ミトンなど保温性に優れ、打つ時には簡単に外せるものです。
◆『頭』『耳』はニット帽子で保温 頭だけでなく耳が隠れるぐらいが最適です。
風の強い時はウィンドブレーカーを着用するのもよい方法です。 (代用品としてレインウェアを用意するのもよいでしょう。)
◆『ふくらはぎ』はレッグウォーマーで保温 つりやすい方にお勧めです。
◆『足先』はトゥーカバーで保温 遠赤外線などの物もあります。
冷え症の方は、手や足先の保温は絶対に必要ですね。 その前に手や足の指を動かして、筋温・体温を上げることを忘れないで下さい。
皆さん、けがや病気のない快適なゴルフを楽しむために、今の時期は準備運動をゆっくりと行い、からだを暖めて冷えないように保温に努めましょう。 |