こんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。 今回が「エンダモロジースポーツトリートメント(EST)」の最終回、先週までと同様に大久保トレーナーから紹介していただきます。
こんにちは、アスレティックトレーナーの大久保です。 今回もスポーツ選手の新しいコンディショニング法として注目されている「エンダモロジースポーツトリートメント(EST)」についてご紹介いたします。最終回は、ESTを受けたスポーツ選手の感想です。
【ESTによるスポーツ選手のコンディショニングへの応用】 これまで、スポーツ選手のコンディショニング調整にエンダモロジーのプログラムがとても効果的であるとお話をしてきましたが、それを証明するために下記のようなことを行い、その結果と感想を皆さんにお知らせしたいと思います。
2005年2月から8月までの6ヶ月間、モニター対象者75名(男性26名、女性50名)のプロゴルフ、プロテニス、プロ野球、実業団陸上競技などのスポーツ選手を対象に、エンダモロジーのフィットネスプログラム(マッスルディフィニション、コンディショニング、ポストエクササイズ)を行いました。
皆さんも感じたことがある『からだのだるさ、重い、違和感など』ケガ以外の症状に対してエンダモロジーを行い、トリートメントの前後で柔軟性をチェックしました。 さらに、トリートメント直後の変化を「軽さ」「疲労感」「動かしやすさ」「力の入れやすさ」「痛み」の5項目について選手に話を聞き、11段階で評価し、症状が悪化した場合を0、症状に何も変化がない場合を5、症状が改善された場合を10として、その評価を表に表しました。
エンダモロジーは、「吸引」と「ローラー」によるマッサージ作用によるため、はじめは選手のほとんどが、「掃除機みたい」と口を揃えたように話し、からだの改善になることを半ば冗談のように受けていましたが、疲労回復が早く、関節可動域とむくみの改善といったリンパドレナージュの効果が現れてからは、皆さん真剣になり始めました。 また、階段の登り動作や前傾姿勢での股関節屈曲動作で、鼠蹊(そけい)部周辺のつまる感じや大腿後面~臀部の硬さが、10分程度のトリートメントで劇的に少なくなり、今まで力んでいた立位姿勢が自然とリラックスして立てるようになったため、ゴルファーからアドレスが安定し、スムーズにスイングができたとの評価も受けました。
ハンドマッサージでは痛みを感じやすい関節や腱などの硬い部位も、痛みを伴わずに組織を柔軟にすることができ、短時間でトリートメント直後からからだが動きやすくなったため、ストレッチが苦手な方でも運動前のウォーミングアップの補助として有効です。
『メニュー別の結果』
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トリートメントの回数を重ねることで疲労回復が早くなることはもちろん、皆さんも経験している運動後の2~3日続いた筋肉痛をトリートメントの直後から軽くすることができたのには、筋肉痛が長く続いた人(黒澤、大久保など)のほとんどが驚きの表情でした。 そのためエンダモロジーを定期的に利用することで疲労によるパフォーマンスの低下を予防し、からだの軽さや動かしやすさを保った状態で運動に臨むことができます。からだを酷使するスポーツ選手のコンディション作りの手段としてとても有効に感じます。
『回数による結果』
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3回に渡ってご紹介してきた「エンダモロジースポーツトリートメント(EST)」はいかがでしたか? 効果のほどはご自分で体験されないと分からないことがたくさんあると思います。 機会があれば、ぜひ体験されてみてください。
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